
- 単元株価格下位購入MEMO:2026年7月8日
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THE WHY HOW DO COMPANY(東証スタンダード3823) 平均取得単価 31円 100株 総投資額 3,100円
2026/7/8 31円 100株
今回は私が実践している「単元株価格下位漁り」投資の一環として、東証スタンダード上場のTHE WHY HOW DO COMPANY株式会社(証券コード:3823)を、株価31円で100株、しめて3,100円で購入した話をシェアします。
「え、100株で3,100円!?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。日本株は原則100株単位(1単元)での取引が基本なので、たとえば株価が3,000円の銘柄なら100株買うのに30万円が必要です。ところがこの3823は、単元まるごと買っても缶ジュース数本分にもならない金額。まさに単元株価格の”最下層”を漁る私のような投資家にとって、格好のターゲットなのです。
この記事では、そもそも「単元株価格下位漁り」とは何なのか、そのノウハウとメリット・デメリットを整理したうえで、THE WHY HOW DO COMPANYがどんな会社で、どこに将来性やメリットがあるのかをじっくり掘り下げていきます。
※記事末尾に免責事項があります。投資は必ず自己判断・自己責任でお願いします。

そもそも「単元株価格下位漁り」とは何か
「単元株価格下位漁り」とは、私が勝手に呼んでいる投資スタイルで、簡単に言えば「1単元(通常100株)を買うのに必要な最低金額が極端に安い銘柄を、あえて狙って少額ずつ拾い集めていく」手法のことです。
日本株の世界には、株価が数十円台という、いわゆる「低位株(ボロ株)」と呼ばれる銘柄が存在します。株価10円台〜50円台という銘柄も珍しくなく、これらは100株買っても数千円で済みます。私はこうした銘柄を、市場の片隅から「漁る」ように集めているわけです。
なぜこんなことをするのか。理由は主に次の3つです。
第一に、圧倒的な少額から始められること。 通常、まとまった資金がなければ日本の個別株投資は始めにくいものですが、単元株価格が数千円の銘柄なら、お小遣い程度の資金で「株主」になれます。投資の練習台としても、心理的ハードルが非常に低いのです。
第二に、値幅が取りやすいこと。 株価30円の銘柄が33円になれば、それだけで10%の上昇です。低位株は1円の値動きが占める割合(値がさ効果)が大きいため、わずかな株価変動でも大きなリターン率になります。実際、31円が62円になれば資産は倍。理論上こうした”テンバガー(10倍株)”の可能性が数字上は残されているのが低位株の夢です。
第三に、宝探し的な面白さがあること。 市場から見放されて安値に沈んだ銘柄の中には、事業再編や新規事業の芽が隠れていることがあります。それを人より早く見つける楽しみは、この投資スタイルならではの醍醐味です。
もちろん、いいことばかりではありません。低位株は業績不振や財務悪化を背景に安くなっているケースがほとんどで、上場廃止リスクや株価がさらに下落するリスクと常に隣り合わせです。だからこそ、私は「1銘柄あたり数千円」という失っても生活に響かない金額に徹底的にこだわり、複数銘柄に分散させることでリスクをコントロールしています。今回の3823も、そのポートフォリオの一角というわけです。
THE WHY HOW DO COMPANYとはどんな会社か
さて、本題の企業紹介に移りましょう。まずは基本情報からです。
会社名は「THE WHY HOW DO COMPANY株式会社」。読み方は「ザ・ワイ・ハウ・ドゥ・カンパニー」で、投資家の間では「ワイハウ」の愛称で呼ばれています。本社は東京都新宿区愛住町、市場は東証スタンダード、業種区分は情報・通信業に分類されています。
この会社、実はもともと「アクロディア」という社名で、スマートフォン向けプラットフォームやIoT関連ソリューションを手掛けるIT企業でした。2022年1月に現在の「THE WHY HOW DO COMPANY」へと社名を変更しています。この一風変わった社名には、「多くの出会いや情報ネットワークを通じて、先端的でユニークな顧客価値・社員価値・社会価値を発見し、真に豊かな生活文化を創造する」という経営理念が込められているとのことです。
そして現在のこの会社を一言で表すなら、「M&Aを成長エンジンとする多角化コングロマリット(複合企業)」です。もはや単なるIT企業ではなく、M&A(企業の合併・買収)によって次々と異業種の子会社を取り込み、事業ポートフォリオを拡大している点が最大の特徴です。
5つの事業セグメント:何をやっている会社なのか
2025年8月期時点で、同社は主に次の5つのセグメントで事業を展開しています。それぞれ見ていきましょう。
① ソリューション事業(IT本業) ―― 創業以来の本業で、スマートフォン向けプラットフォーム、IoT関連ソリューションを手掛けています。携帯電話販売店の店頭デモ端末管理システムがストック型(継続課金型)ビジネスとして安定収益を生み、センサー内蔵ボール「i・Ball TechnicalPitch」などスポーツIoTの開発も継続。ソーシャルゲーム「サッカー日本代表ヒーローズ」は2011年から10年以上続くロングセラーです。このセグメントは直近で黒字化を達成しています。
② 飲食関連事業 ―― 渋谷の人気スポット「渋谷肉横丁」の商標権管理や、不動産のサブリースを展開。鎌倉・由比ヶ浜で海の家「肉浜BBQ」なども手掛けるなど、ブランドを活かした展開を図っています。
③ 教育関連事業 ―― 求職者向けのITスクールを新宿・横浜で運営。約半年間のIT研修を提供しており、人材派遣・職業紹介にも展開しています。安定して黒字を出しているセグメントです。
④ エンタテインメント事業(稼ぎ頭) ―― ここが現在の最大の柱です。なんと音楽プロデューサーの小室哲哉氏を中心に、楽曲制作やコンサート活動を核とする事業を展開しています。さらに2024年9月にカプセルトイ(ガチャガチャ)事業の株式会社ドリームプラネットを子会社化。このセグメントの2025年8月期売上は約9.97億円(前期比286.8%増)と急拡大し、グループ全体の売上構成比の約57%、利益構成比の約82%を占めるまでに成長しました。
⑤ ライフスタイル事業 ―― 2025年2月に子会社化した株式会社サンライズジャパンが担う分野。日焼けサロン用タンニングマシンの販売・レンタルで国内シェアNo.1を誇り、自社化粧品ブランド「ホメオバウ」も展開しています。取得直後は一過性費用で赤字ですが、化粧品事業は順調に成長中とされています。
一見バラバラに見えるこれらの事業ですが、同社は「売却を前提としない長期伴走型M&A」を掲げ、事業承継ニーズを抱える企業を取り込み、買収後の統合(PMI)とバリューアップで企業価値を高める戦略を明言しています。
業績はどうなっているか:冷静に数字を見る
将来性を語る前に、ここは投資家として冷静に数字を確認しておかねばなりません。買い煽りではなく、リスクも含めて正直にお伝えします。
まず売上高は明確な成長トレンドにあります。2024年8月期の7.47億円から、2025年8月期は17.51億円(前期比134.3%増)へと急拡大。さらに直近の決算月変更後の2026年4月期(8カ月の変則決算)では売上高23.32億円(前期比33.2%増)と、M&A効果で売上規模は着実に膨らんでいます。
一方で、利益面は依然として苦戦しています。 2026年4月期の連結最終損益は約9.02億円の赤字。産業廃棄物処理事業やグアムのビンゴシステム事業からの撤退に伴う一過性費用(貸倒引当金繰入など)が重くのしかかりました。実は同社は近年、営業赤字が続いており、増収が利益に直結できていないのが正直なところです。
ただし、いくつかポジティブに解釈できる点もあります。同社は利益の指標として「EBITDA」を重視しており、2025年8月期のEBITDAは前期比約2.09億円改善しました。また不採算事業からの撤退を進めて事業ポートフォリオの健全化を図っており、キャッシュ・フロー面では手元資金が積み上がっています。財務面では、新株予約権の行使により資金を調達しており、当面の資金繰りに一定の余裕がある状態です。
つまり現状は「売上規模をM&Aで一気に拡大させつつ、不採算事業を切り離して収益体質を作り直している途上」と評価できます。裏を返せば、この立て直しが成功するかどうかが投資判断の分かれ目です。
将来性とメリット:なぜ私はこの株を拾ったのか
では、私がこの3823を単元株価格下位漁りの対象として選んだ理由、すなわち「将来性とメリット」を整理します。
メリット①:とにかく安く”複合企業のオーナー”になれる 株価31円で100株、たった3,100円。この金額で、IT・飲食・教育・エンタメ・ライフスタイルという5分野に横断的に関わる複合企業の株主になれます。1つの銘柄で複数業種に分散投資しているような感覚が得られるのは、コングロマリット株ならではの面白さです。
メリット②:M&Aによる急成長ストーリー 同社のM&A戦略は継続しており、企業サイトを見ると2024年以降だけでもカプセルトイ、ブライダル、インフラ保守機器、総合土木、LED照明、貴金属関連と、立て続けに子会社化を発表しています。買収がハマれば売上・利益が一気に跳ねる可能性があり、低位株の”化ける”シナリオとして分かりやすい成長ドライバーです。
メリット③:エンタメ事業という尖った強み 小室哲哉氏を軸としたエンタメ事業が現在の稼ぎ頭であり、カプセルトイ市場も国内で拡大が続くジャンルです。またライフスタイル事業のタンニングマシンは国内シェアNo.1というニッチトップ。こうした「他社にない尖った資産」を複数抱えている点は、単なるボロ株とは一線を画す魅力です。
メリット④:値幅妙味 31円という株価は、1円動くだけで約3.2%の変動になります。仮に赤字体質の改善やM&Aの好材料が出れば、低位株特有の急騰も期待できます。少額投資でリターン率を狙える点は、この投資スタイルの核心的なメリットです。
見逃してはいけないリスク(正直に書きます)
ここまで魅力を挙げてきましたが、単元株価格下位漁りは「安いには安いなりの理由がある」ことを絶対に忘れてはいけません。この銘柄についても率直にリスクを共有します。
まず継続的な赤字です。営業赤字・最終赤字が続いており、収益体質の立て直しはまだ道半ばです。M&Aは成長の起爆剤である一方、「のれん」の負担や買収先のPMI失敗リスクを常に抱えます。買収した企業が期待通りに稼げなければ、逆に減損損失として業績の足を引っ張ります。
次に希薄化リスク。同社は新株予約権の行使で資金調達を行っており、こうしたエクイティ・ファイナンスは既存株主の持ち分価値を薄める(1株あたり価値が下がる)方向に働きます。低位株が低位のまま留まりやすい一因でもあります。
そして低位株全般に共通する上場廃止・整理リスク。株価が極端に低い銘柄は、それだけ市場からの評価が厳しいことの裏返しです。ちなみに同社は過去に東京証券取引所から公表措置を受けた経緯もあり、コーポレート・ガバナンス面の動向にも注意が必要です。
単元株価格下位漁り投資の実践ノウハウ(まとめ)
最後に、私が実践している単元株価格下位漁りのノウハウを、今回の3823の事例を踏まえて改めて整理しておきます。
第一に、1銘柄あたりの投資額を「失っても痛くない金額」に固定すること。私は今回3,100円という、外食1回分にも満たない金額に抑えました。低位株は最悪ゼロになる覚悟が必要なので、金額管理が生命線です。
第二に、複数銘柄に分散すること。1つが上場廃止になっても、他のどれかが数倍になればトータルでプラスを狙える、という発想です。宝くじを何枚か買うイメージに近いですが、宝くじと違って「事業内容を自分で調べて選べる」点が違います。
第三に、必ず事業内容と将来性のストーリーを確認すること。ただ安いだけで飛びつくのではなく、今回のように「M&Aによる成長ドライバーがあるか」「尖った強みがあるか」を見極めます。単なるボロ株拾いを、根拠のある少額投資に昇華させるのがこのステップです。
第四に、赤字の”中身”を見ること。一過性の撤退費用による赤字なのか、本業がジリ貧の構造的赤字なのかで意味は全く違います。3823の場合は不採算事業の整理という前向きな側面もあり、そこを織り込んで判断しました。
おわりに
THE WHY HOW DO COMPANY(3823)は、31円という単元株価格下位漁りにうってつけの株価水準にありながら、M&Aを軸にした急成長ストーリーと、エンタメ・ライフスタイルという尖った事業を併せ持つ、なかなか”漁りがい”のある銘柄でした。3,100円で複合企業のオーナー気分を味わいつつ、化ける可能性に少しだけ賭けてみる ―― これが今回の私の狙いです。
もちろん赤字継続や希薄化といったリスクは小さくありません。だからこそ「少額・分散・自己責任」の3原則を守りながら、これからもこの株の成長を株主として見守っていきたいと思います。
【免責事項】 本記事は筆者個人の投資体験と情報整理を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。私はファイナンシャル・アドバイザーではなく、記載内容は投資助言ではありません。株価や業績データは執筆時点の公開情報(Yahoo!ファイナンス、各証券会社の決算情報、同社公式サイト等)に基づいていますが、最新の正確な数値は必ずご自身で一次情報(有価証券報告書・適時開示等)をご確認ください。特に低位株は価格変動・上場廃止のリスクが高い商品です。投資の最終判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。






