コックスの2027年2月期第1四半期(2026年3〜5月)は?配当は期待できるか?

コックスの2027年2月期第1四半期(2026年3〜5月)は?配当は期待できるか?

コックス(9876、ikka・LBCなどを展開するアパレル小売)の2027年2月期第1四半期(2026年3〜5月)は、売上はほぼ横ばいで、利益は3割減という内容です。売上高38.0億円(前年比+0.9%)に対し、営業利益は3.3億円(前年4.7億円→▲29.9%)、最終利益は2.6億円(前年4.3億円)でした。

利益が落ちた理由はシンプル

①気温上昇が遅く夏物が苦戦してプロパー(値引きなし)販売が伸びず、円安(為替差損1,520万円)や在庫評価の見直しも重なって粗利率が2.2ポイント悪化

②人件費やEC関連の手数料増で販管費が0.8億円増えた、という2点です。ECは前年比113.3%と好調、店舗数は177店に増えましたが、既存店売上は99.2%とわずかに前年割れでした。なお通期予想(売上158億円、営業利益13.6億円)は据え置きですが、第1四半期の進捗率は約24%で、去年より重い後半戦になります。

利益剰余金はどうなっている?

ここが最大のポイントで、利益剰余金はまだマイナス(欠損)です。前期末の△12億17百万円から、今期の黒字2億61百万円ぶんだけ改善して、5月末で△9億55百万円になりました。過去の赤字の蓄積を、黒字で少しずつ埋めている途中の段階ということです。

ただし財務そのものは健全で、資本金45億円+資本剰余金53億円があるため純資産は105億円、自己資本比率73.2%、現金・預金37億円に加え関係会社預け金15億円と、借入もほぼない状態です。つまり「体力はあるが、帳簿上の過去の傷がまだ残っている」形です。

配当の可能性は?

今期の配当予想は中間・期末ともに0円(無配)で、前期も無配でした。
会社側も修正なしとしています。

配当が出せない直接の理由が、上記の利益剰余金マイナスです。単純計算すると、通期予想の最終利益10.8億円のうち第1四半期で2.6億円を稼いだので、残り約8.2億円を上乗せしても今期末の欠損は1.4億円前後残る見込み。
順調にいけば来期(2028年2月期)の早い段階で利益剰余金がプラス転換し、そこから配当が現実的な選択肢になってきます。
もう一つ、会社が資本剰余金を取り崩して欠損を埋める(欠損填補)という手続きを取れば、もっと早く配当を出せる状態にすることも制度上は可能です。

なお、配当できるかどうかは連結ではなく単体(親会社単独)の決算で判断されるため、この短信の数字だけでは確定的なことは言えません。
私は金融アドバイザーではないので、投資判断は最新の開示資料や専門家の意見も併せてご自身でご確認ください。

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