
- 単元株価格下位購入MEMO:2026年7月8日
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ランド(東証スタンダード8918) 平均取得単価 11円 100株 総投資額 1,100円
2026/7/8 11円 100株
今日は久々にワクワクする「お買い物」をしたので、その報告と、私が実践している単元株価格下位漁り投資のノウハウをたっぷり書いていきたいと思います。
タイトルの通り、東証スタンダード市場に上場するランド(証券コード8918)を1株11円で100株購入しました。締めて投資額はなんと1,100円(+手数料)。ランチ一食分にも満たない金額で、一部上場企業ならぬ「スタンダード上場企業」の株主になれてしまうのですから、我ながらニヤニヤが止まりません。
「たった1,100円で株を語るな」と言われそうですが、この少額投資こそが単元株価格下位漁りの醍醐味。今回はなぜランドを選んだのか、そしてこの投資手法で失敗しないための立ち回り方まで、私の経験を交えて解説していきます。

そもそも「単元株価格下位漁り」とは何か
まず用語の整理から。日本株は原則として100株を1単元として取引されます。つまり、どんなに株価が安く見えても「株価 × 100株」のお金がないと買えません。
たとえば株価5,000円の銘柄なら、1単元買うのに50万円が必要です。ところが株価が10円台の銘柄なら、100株買ってもわずか1,000〜2,000円程度。この「1単元あたりの購入金額(単元株価格)」が低い順に銘柄を並べて、上位(=一番安い)から物色していくのが、私の言う「単元株価格下位漁り」です。
Yahoo!ファイナンスには「単元株価格下位」というランキングが用意されていて、日本中の低位株がずらりと並びます。ここを眺めているだけでも、普段は目に留まらない中小型株の存在に気づけて、投資の視野がグッと広がるんですよね。ランドも、このランキングの常連組です。
低位株投資の魅力は主に三つあります。一つ目は言うまでもなく、少額から始められること。同じ10万円でも、株価5,000円なら20株しか買えませんが、株価10円なら1万株も買えます。二つ目は、値動きのインパクトが大きいこと。株価が10円から11円になっただけで上昇率は10%です。三つ目は、心理的なハードルの低さ。少額なので「勉強代」と割り切れて、実際に売買を経験しながら学べます。
なぜ「ランド(8918)」を選んだのか
数ある低位株の中から、なぜ私がランドを選んだのか。それは単に安いからだけではありません。ちゃんとした事業を持ち、財務が健全な会社だと判断したからです。ここが、私が最も伝えたいポイントです。
ランドはどんな会社か
ランドは1994年設立、東京を拠点とする不動産会社です。マンション開発業者として出発しましたが、現在の事業の柱は大きく二つに分かれています。
一つ目は主力の不動産事業。ランドの特徴は、いわゆる普通のマンションデベロッパーとは少し違うところにあります。同社が得意とするのは、不動産開発の「ファーストステージ」と呼ばれる開発初期段階です。具体的には、事業用地の取得にあたって発生する複雑な権利関係の調整や、開発許可などの各種許認可の取得を代行し、「すぐにでも着工できる状態」まで案件を仕上げて、大手デベロッパーや外資系ファンドに売却するというビジネスモデルです。権利関係が入り組んだ物件を交渉でまとめあげる「目利き」と「調整力」こそがランドの強みで、参入障壁の高いニッチな領域を押さえているわけです。加えて、中古不動産を自社取得してリノベーションで付加価値をつけ、エンドユーザーに売る買取再販事業も手がけています。
二つ目が、将来性という意味で私が注目している再生可能エネルギー関連投資事業です。太陽光発電所やバイオマス発電所、さらには蓄電所といった再エネ案件について、こちらも同社が得意とする土地のとりまとめや権利調整、許認可取得といった「準備段階(第1フェーズ)」を担当し、パートナーに引き継いで収益を得るモデルです。
私が「将来性」を感じた理由
この再エネ事業こそが、ランドの将来性を語るうえで外せません。2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、2040年度までに温室効果ガスを73%削減し、再生可能エネルギーを主力電源として最大限導入する方針が明確に示されました。国が旗を振って市場が拡大していく分野で、大手や外資が敬遠しがちな「面倒だが不可欠な準備工程」を担えるランドには、追い風が吹く構図です。
実際、直近の2026年2月期決算を見ると、再生可能エネルギー関連投資事業の売上高は約3.3億円と前期比で15倍以上に急増し、営業損益も前期の赤字から108百万円の黒字へと転換しています。とくに近年注目度が急上昇している蓄電所(蓄電池)の流動化プロジェクトが収益に貢献し始めているのは、テーマ性という観点でも面白いところです。まだ全社に占める割合は約11%と小さいですが、「これから伸びる第2の柱」の芽がしっかり出ている点に、私は将来性のメリットを感じました。
財務は驚くほど健全
低位株というと「今にも潰れそうな会社」というイメージを持つ方が多いのですが、ランドは違います。私が投資を決めた最大の決め手は、実はこの財務の健全性でした。
2026年2月期末時点で、ランドの自己資本比率は88.7%。総資産10,356百万円に対して純資産は9,193百万円もあり、借金にほとんど頼らず自己資金で事業を回している超堅実な財務体質です。手元の現金及び現金同等物も約29億円あります。これは正直、そこらの高株価銘柄よりよほど盤石なバランスシートです。
株価が10円前後で放置されているのは、会社が危ないからではなく、後述する「発行済株式数の多さ」と「業績のブレの大きさ」が主な理由。つまり、中身の割に株価が過小評価されている可能性があると私は見ています。
気をつけるべきデメリットとリスク
もちろん、いいことばかりではありません。フェアに、リスクもきちんと書いておきます。
第一に、業績のブレが非常に大きいこと。ランドの不動産事業は案件を大手に売却して利益を得る「プロジェクト型」なので、大型案件の引き渡しがあった期は好調でも、翌期に案件の期ずれや見送りがあると一気に減収減益になります。実際、2025年2月期は売上高5,092百万円・営業利益977百万円と好調でしたが、直近の2026年2月期は売上高3,007百万円(前期比40.9%減)、営業利益425百万円(同56.4%減)と大幅な減収減益で着地しています。安定成長株ではなく、業績が上下する銘柄だという前提を持つべきです。
第二に、発行済株式数が約15億株と極めて多いこと。株価が上がりにくい構造的な要因はここにあります。株数が多いと1株あたりの価値が薄まりやすく、株価がなかなか高くならないのです。
第三に、値動きが荒く、板が薄いタイミングもあること。11円で買おうとしても、売り板が薄いと11円で約定できず、10円まで待たされることもしばしば。実際、掲示板でも「ギリギリの11円だった」といった声が飛び交う、独特のクセのある値動きをします。
なお、よく心配される上場廃止リスクについては、現時点では過度に恐れる必要はなさそうです。東証スタンダードの上場維持基準(株主数400人以上、流通株式時価総額10億円以上、純資産が正であること等)に対し、ランドは株主数約3.9万人、流通株式時価総額約110億円、純資産約92億円と、いずれも基準を大きくクリアしています。
単元株価格下位漁りで失敗しないための5つのノウハウ
さて、ここからが本題です。私がランドをはじめとする低位株を漁るうえで実践している、具体的な立ち回り方を五つにまとめました。
1. 「安いから買う」ではなく「安いのに中身がある」を探す 最も大切な鉄則です。単に株価が10円だから買うのではなく、ランドのように事業に将来性があり、財務が健全な会社を選びます。低位株の中には債務超過寸前や本当に上場廃止リスクの高い銘柄も混ざっているので、必ず自己資本比率と純資産をチェックしてください。目安として自己資本比率50%以上、純資産がしっかりプラスなら、財務面はまず安心です。
2. 指値注文を徹底する 低位株は数円の値動きが数%〜十数%のリターンに直結します。だからこそ、成行で慌てて買うのは厳禁。私はランドを「11円指値」で注文しました。1円の差が約定価格の約9%に相当するのですから、1ティックにこだわる価値は十分あります。
3. 少額を複数銘柄に分散する 1銘柄が大化けする一方で、鳴かず飛ばずのまま終わる銘柄もあります。だからこそ、1銘柄に集中せず、1,000〜2,000円ずつを数銘柄に分けて仕込むのが低位株漁りの基本戦略。1銘柄あたりの投資額が小さいので、5銘柄に分散しても1万円でお釣りがきます。
4. 生活費や必要資金では絶対にやらない 低位株は宝くじではありませんが、「なくなっても困らないお金」で遊ぶくらいの余裕を持つべきです。私にとっての1,100円は完全な「お楽しみ枠」。この心理的余裕があるからこそ、株価に一喜一憂せず冷静に保有し続けられます。
5. カタリスト(材料)を気長に待つ 低位株が化けるのは、たいてい何らかの材料が出たときです。ランドで言えば、大型プロジェクトの受注や再エネ・蓄電所事業の拡大、業績の上方修正などが株価を動かす引き金になり得ます。買ったら基本は放置。日々の値動きを追いかけすぎず、材料が出るのを気長に待つスタンスが、精神衛生上も戦略上もおすすめです。
まとめ:1,100円で買った「未来へのくじ引き」
今回私がランドを11円で100株買ったのは、単なる遊びではありません。財務が健全で、再生可能エネルギーという成長分野に第2の柱を育てつつある会社を、たった1,100円で株主として応援できる——この事実に価値を感じたからです。
業績のブレや値動きの荒さといったリスクは確かにありますが、失っても痛くない金額で、企業分析の練習をしながら、化ける可能性にも賭けられる。これほどコスパの良い投資体験は、なかなかありません。
単元株価格下位漁りは、決して「安物買い」ではなく、割安に放置された優良候補を宝探しのように発掘する知的な遊びだと私は思っています。あなたもYahoo!ファイナンスの単元株価格下位ランキングを開いて、自分だけの「1,100円の未来へのくじ引き」を探してみてはいかがでしょうか。
※本記事は個人の投資記録および情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。私は投資助言の専門家ではないため、実際の投資判断はご自身の責任と最新の企業情報(決算短信・有価証券報告書等)の確認のうえで行ってください。株式投資は元本割れのリスクを伴います。






