
2025年10月11日、所沢市民体育館で開催された新日本プロレスの大会を、初めて現地で観戦してきた。


会場には、棚橋社長の引退日となる2026年1月4日までのカウントダウンボードが設置されていた。

2階席でもリングとの距離が近く、3,500円で新日本プロレスを観戦できたのは非常にお得に感じた。

海野翔太

SANADAは、意図的に20カウントでのリングアウト負けを選択。
次のシングル戦への布石という演出意図は理解できるものの、わざわざチケットを買って今日しかない試合を観に来た観客に対して、中途半端な内容を見せてしまうことをどう考えているのだろうか。

EVIL選手は、以前から一度は生で観てみたいと思っていた選手。
その大柄な体格から放たれる迫力は圧巻でありながら、要所で見せるコミカルな動きで観客を楽しませるあたりは、まさにエンターテイナーとしてのプロ魂を感じさせる。
高い実力を持ちながら、今のポジションに留まっているのが少しもったいないと感じてしまう。


鷹木信悟がタッチしてもらえず、リングに上がれない場面は、まるでコントのようで思わず笑ってしまった。

私が最も好きな選手はエル・デスペラード。
気迫は序盤から十分に伝わってきて、最初から全開で突っ走るような勢いが心地よかった。

SHOとDOUKIが勝つのは台本的にそうなるだろうなというのは最初からわかりきっていましたが、繋ぎを見せられる客としては興ざめ。
DOUKIは余裕とかいう虚勢パフォーマンスするのはいいけど、虚勢をとるにしても息切れして苦しそうなのはわからないようにしないとね。見ていてやらされている感が伝わるのはまずいでしょ。

約2時間にわたる興行。
特に印象的だったのは、レフェリーが反則行為の場面でわざとそっぽを向いたり、選手が不自然に寝転がって見せる“猿芝居”のような演出が何度も繰り返されたことだ。
会場は所沢市民体育館。使用されていたのは2階席の北側のみで、画像に映る南側や東西の側面は無観客。さらに、1階席だけでなく比較的安価な2階席までも埋まっていなかった。
この光景こそ、現在の新日本プロレスの“今”を象徴しているように思える。

格闘技を演劇として見たとしても、最近の新日本プロレスは演出があまりに作為的で、正直もう観に行かなくてもいいかなと感じました。