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【実機レビュー】Google Pixel 9aは「AIスマホ」の最適解か?7万円台で手に入るGemini時代のスタンダード

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IT・ガジェット系
【実機レビュー】Google Pixel 9aは「AIスマホ」の最適解か?7万円台で手に入るGemini時代のスタンダード

2025年11月21日に「Google Pixel 9a」を購入しました。

2025年4月16日に発売され、ミドルレンジスマホの勢力図を塗り替えた「Google Pixel 9a」。
発売から時間が経っていますが、Googleストアのブラックフライデーセールで128GBモデルが通常定価79,900円が14,100円引きの65,800円と割引されていたので購入しました。

結論から言えば、Pixel 9aは「AI機能は妥協したくないが、10万円オーバーの端末は重すぎる」という層にとって、これ以上ない選択肢かと思います。

製品概要:Pixel 9aとは

Pixel 9aは、Googleのフラッグシップ「Pixel 9」シリーズと同じ心臓部(プロセッサ)を搭載しながら、素材やカメラの一部をコストダウンして価格を抑えた「aシリーズ」の最新作です。
最大の特徴は、上位モデルと同じ「Google Tensor G4」チップを搭載している点。これにより、話題のAIアシスタント「Gemini」や、高度な画像編集機能がストレスなく動作します。

Pixel 9aでiPhone17 Proから脱Appleできるか?

今年、私はiPhone 16 Pro MaxからiPhone 17 Proへ機種変更しました。
性能的な進化は代わり映えしませんが、Pro Maxモデルの重さと大きさが許容できませんでした。ケースをつけるとワイシャツのポケットに入れるのは難しく、電車の中での片手操作が困難だったからです。
機種変更のもう一つの目的は、円安で製品価格が急上昇する中、当面デザインの大きな変更はないと予想し、「これで5年はもたせたい」という長期利用の覚悟を決めることでした。
乗り換えた当初は画面が小さいという違和感と物足りなさを感じましたが、2ヶ月もたつと慣れて不便に感じることはありません。むしろ、なぜもっと早くこのサイズにしなかったのかと思うくらいです。

高すぎるApple製品と、冷めた熱意

そして、私は脱Appleを本気で狙っています。
ジョブズがいた頃の先進的かつデザイン性に富んだiPhoneはもうありません。最近はAndroidの後追いや、リークされた通りの新製品発表が目立ちます。さらに、話題性ばかりを追い求め、ユーチューバーに発売前に製品を渡してレビューさせるなど、一般ユーザーの楽しみを裏切るような企業の姿勢もいただけません。
何より価格が高すぎます。投資にも回せないような、少額の小遣いの中で、もうApple製品を買い続けるのは辛い。
実際、今年M4 MacBook Proは売却し、現在はWindowsオンリーにしました。スマートウォッチもApple Watchの毎日充電から解放されたいと考えています。
タブレットだけはiPadからの乗り換えは難しい気がしますが、これもあと5年は使い続ける予定なので、その後のことはゆっくりと考えます。

サブ機としての「Pixel 9a」という回答

私はゲームをしないため、写真、ウェブ、SNS、電子マネーができれば十分であり、必ずしも最高性能である必要はないと考えました。
その答えの一つとして、Pixel 9aの可能性を考えています。まずはサブ機としてAndroid OSに慣れることから試すつもりです。来年の夏までには結論を出し、iPhone 18が出る前の高値で売却できれば理想的です。
ただ、一つ悩みの種が、2段階認証用のアプリ「Authenticator」の移行です。以前一度失敗して苦労した経験があるので、地味にトラウマになっています。

サイズ・重量とカメラ機能の評価

大きさについて、幅は変わりませんが、Pixelの方が縦に長いものの、重さは30gも軽い。これは日常の快適さに大きく影響します。
カメラ機能はマクロ撮影もできるので十分です。望遠は日常で使うことはないので、おでかけの場合はコンデジをポケットに忍ばせていこうと思います。動画の手ぶれ補正はiPhoneが優秀ですが、私はユーチューバーでもない上、子供が大きくなってくると動画を撮る機会もほぼなくなるため、実用上は問題ありません。

なにはともあれまずはアンドロイドに慣れることから始めてみます。

Pixel 9aを選ぶべき「3つの理由」

  1. 上位機種と同じ「AI脳」を持っている Pixel 9aを選ぶ最大の理由は、Tensor G4チップによるAI処理能力です。「消しゴムマジック」はもちろん、集合写真で撮影者も合成できる「一緒に写る(Add Me)」機能や、Geminiとの自然な会話(Gemini Live)が、この価格帯でフルに利用できます。処理速度で上位モデルに見劣りすることは、日常使いではほぼありません。
  2. バッテリー持ちが「aシリーズ史上最強」 今回の9aは、5,100mAhという大容量バッテリーを搭載しています。これはPixel 9(無印)よりも容量が大きく、省電力なプロセッサと相まって、1日ガッツリ使っても余裕で持ちます。「Pixelは電池持ちが悪い」という過去のイメージを払拭するスタミナです。
  3. 7年間のアップデート保証 OSとセキュリティのアップデートが発売から7年間(2032年まで)保証されています。「一度買ったら長く使う」というユーザーにとって、実質的な年間コストは非常に安くなります。

メリット・デメリットまとめ

メリット

  • ディスプレイの進化: 最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、スクロールが非常に滑らか。輝度も高く、屋外でも見やすい「Actuaディスプレイ」は優秀です。
  • カメラ画質: メインカメラは48MPに変更されましたが、Googleの画像処理アルゴリズムは健在。特に暗所撮影(Night Sight)やポートレートの精度は、同価格帯のスマホを圧倒しています。
  • デザイン: カメラバーの出っ張りが以前よりなだらかになり、机に置いたときのガタつきが減りました。マット仕上げの背面は指紋が目立ちにくいのも高評価。

デメリット

  • 充電速度が遅い: 最大充電速度は依然として控えめ(最大18W〜23W程度)。5,100mAhとバッテリーが大きくなった分、満充電までの時間は長く感じます。朝の急な充電には不向きです。
  • 価格の上昇: 円安の影響もあり、直販価格は約8万円スタート。かつての「aシリーズ=高コスパ(4〜5万円)」という感覚でいると高く感じます。キャリアの返却プログラム等を活用しないと割高感は否めません。
  • ベゼルの太さ: 画面縁の黒い枠(ベゼル)は、上位モデルのPixel 9に比べると明らかに太いです。没入感を最優先する人は気になるポイントかもしれません。

Pixel 9a 主なスペック

製品名Google Pixel 9a
発売日発売日: 2025年4月16日(水)
予約開始日: 2025年4月9日(水)
価格128GB:79,900円→65,800円
128GB:94,900円→80,800円
カラーObsidian
Porcelain
Iris
Peony
ディスプレイ6.3 インチ(160 mm)Actua ディスプレイ
アスペクト比 20:9
1,080 x 2,424 pOLED、422.2 PPI
スムーズ ディスプレイ(60~120 Hz)
Corning® Gorilla® Glass™ 3 カバーガラス
最大輝度 1,800 ニト(HDR)、2,700 ニト(ピーク輝度)
コントラスト比 1,000,000:1 以上
HDR サポート
24 ビット フルカラー(1,600 万色)
サイズと重量154.7 mm(高さ) x 73.3 mm(幅) x 8.9 mm(厚さ)
186 g
バッテリーと充電30 時間以上のバッテリー駆動時間
スーパー バッテリー セーバー モードを使用時のバッテリー駆動時間 – 最大 100 時間
標準 5,100 mAh(最小 5,000 mAh)
急速充電
ワイヤレス充電(Qi 認証済み)
メモリとストレージ8 GB RAM
128 GB
256 GB
プロセッサGoogle Tensor G4
Titan M2 セキュリティ コプロセッサ
セキュリティ追加料金なしの Google VPN
Google の設計によるエンド ツー エンドのセキュリティ
複数レイヤによるハードウェア セキュリティ: Tensor セキュリティ コア、認証済み Titan M2 セキュリティ チップ、Trusty(高信頼実行環境)
マルウェア対策とフィッシング対策
Google スマートフォンやメッセージのスパム対策
背面カメラ背面カメラ:
デュアル背面カメラ システム: 48 メガピクセル(広角)
13 メガピクセル(ウルトラワイド)
最大8倍の超解像ズームと0.5倍、1倍の光学ズーム
広角カメラ:
48 メガピクセル Quad PD デュアル ピクセル
絞り値 ƒ/1.7
画角 82°
イメージ センサーのサイズ 1/2 インチ
ウルトラワイド カメラ:
13 メガピクセル ウルトラワイド カメラ
絞り値 ƒ/2.2
画角 120°
イメージ センサーのサイズ 1/3.1 インチ
背面カメラ(すべて):
超解像ズーム最大 8 倍
広角レンズ対応光学式および電子式手ぶれ補正機能
前面カメラ13 メガピクセル自撮りカメラ
絞り値 ƒ/2.2
ウルトラワイド画角 96.1°
カメラ機能カメラ機能:
超解像ズーム最大 8 倍21
一緒に写る
夜景モード
天体写真撮影
ポートレート モード
顔フォーカス
長時間露光
リアルトーン
パノラマ
よく撮影する人
トップショット
編集機能:
Pixel スタジオ
自動フレーム
イマジネーション22
スカイスタイル
被写体のサイズ変更と移動
背景のぼかし
消しゴムマジック
ベストテイク
ボケ補正
ポートレート ライト
動画背面カメラ:
4K 動画撮影(30 FPS、60 FPS)
1080p 動画撮影(30 FPS、60 FPS)
デジタルズーム(最大 5 倍)23
前面カメラ:
4K 動画撮影(30 FPS)
動画の機能:
音声消しゴムマジック
マクロ フォーカス動画
シネマティック撮影
スローモーション動画に対応: 最大 240 FPS
4K タイムラプスと手ぶれ補正
天体写真のタイムラプス
タイムラプスの夜景モード
光学式動画手ぶれ補正
動画手ぶれ補正
シネマティック撮影での動画手ぶれ補正(4K、1080p)
固定撮影での動画手ぶれ補正(4K、1080p)
アクティブ撮影での動画手ぶれ補正(1080p)
動画形式: HEVC(H.265)、AVC(H.264)、AV1、VP9
音声:
ステレオ録音
音声拡張機能
ウィンドノイズ低減
Google の AIGemini Nano
あなた専用の AI アシスタント、Gemini
Gemini Live
Gemini アプリ
かこって検索
リアルタイム翻訳
通話アシスト
素材と耐久性Corning® Gorilla® Glass 3 カバーガラス
複合素材のマット背面ガラスとサテン仕上げのメタルフレーム
IP68 準拠の防塵・防水性能
指紋が付きにくいコーティング
100% リサイクル素材のアルミニウムを本体に使用。バックカバーの 81% にリサイクル プラスチック素材を使用
製品の全重量に対してリサイクル素材を 23% 以上使用
梱包材にプラスチック フリー素材を 100% 使用
100% リサイクル スズを複数のプリント基板のはんだに使用
セキュリティと OS のアップデートOS、セキュリティ、Pixel Drop のアップデートを 7 年間提供
オペレーティング システムAndroid 15 搭載
認証指紋認証
顔認証
パターン、PIN、パスワード
安全性緊急 SOS
災害情報アラート33
自動車事故検出
安全確認
緊急連絡先と医療に関する情報
盗難保護
センサー近接センサー
周囲光センサー
加速度計
ジャイロメーター
磁力計
気圧計
ボタンとポートUSB Type-C® 3.2
電源ボタン
音量調節
SIMデュアル SIM:(nanoSIM x 1 と eSIM x 1) または (eSIM x 2)
メディアとオーディオステレオ スピーカー
マイク x 2
接続と位置情報Wi-Fi 6E: 2.4 GHz、5 GHz、6 GHz、2 x 2 MIMO37
Bluetooth® v5.3 対応、アンテナ ダイバーシティで信号品質と接続性を強化
NFC
Google Cast
デュアルバンド GNSS GPS、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSS、NavIC
ネットワーク5G Sub 6 GHz モデル G3Y12
GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
LTE: 対応バンド 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 26 / 28 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66 / 75
5G Sub-6: 対応バンド 1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 26 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 75 / 77 / 78 / 7939
NB-IoT: 対応バンド 23 / 255 / 256
LTE: 対応バンド 1/3/7/28
FeliCa
ユーザー補助補聴器両立性(FCC)の要件を満たしています。会話時の音響利得は、14 dB(補聴器あり)および 18 dB(補聴器なし)です(DA 23-914)。詳しくは、g.co/pixel/hac をご覧ください。
ガイド付き自撮り
拡大鏡
自動字幕起こし
音声文字変換&音検知通知
TalkBack スクリーン リーダー
Lookout
読み上げモード
音声増幅と会話モード
カメラスイッチ
Voice Access
リアルタイム テキスト
保証1 年
パッケージ内容Google Pixel 9a
1 m USB-C® – USB-C® ケーブル(USB 2.0)
SIM 取り出しツール

まとめ

「Pixel 9a」は、今最もバランスの取れたAndroidスマートフォンと言えるでしょう。確かに価格は上がりましたが、Pixel 9と同じAI体験ができ、バッテリー持ちに関しては上位モデルを凌駕する部分さえあります。「カメラ性能はこだわりたい、でも15万円は出せない」という大多数のユーザーにとって、これ以上賢い選択肢はありません。

現在は返品期間が2026年1月15日まで延長されており、じっくりお試しできるのも魅力です。気になっている方は、ブラックフライデー特価と合わせて絶好のタイミングではないでしょうか。

こんな人におすすめ

  • 最新のAI機能を使ってみたい人
  • スマホの充電切れを心配したくない人
  • 一つの端末を3年以上長く使いたい人

About The Author

heartofu
ITと漫画をこよなく愛する、散財オタクブロガーです。
テーマとして掲げている「一度きりの人生を楽しもう」という言葉は、政治思想家ニッコロ・マキャヴェッリの「やらずに後悔するより、行動して後悔する方が懸命である」という格言に深く感銘を受けて選んだものです。もちろん、行動した結果として後悔することも多々あります。しかし、それは自分の選択の結果であり、納得できます。一方で「あの時、もしも…」という後悔は、なかなか割り切れないものです。時には「やらなければよかった」と思うこともありますが、行動を通じて得られる経験や成長は、人生の大きな財産だと感じています。もちろん、命に関わることや、他人を傷つけたり迷惑をかけるようなことは論外です。
年齢を重ねるごとにできなくなることも増え、「明日」が必ずしも来るとは限らないのが人生です。だからこそ、今できることにはできるだけ挑戦し、後悔の少ない人生を送りたいと考えています。そんな日々のライフログを、人生が終わるまで、あるいはボケるまで続けていきたいと思っています。このような思いで書いているため、読者のニーズをあえて気にせず、忘却録として綴っている面もありますが、ご理解いただければ幸いです。もし気が向いたときにご覧いただき、少しでも共感していただけましたら、ぜひSNSなどでシェアしていただけると嬉しいです。
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