私は今、給料の手取りの減少と物価高対策として節約に取り組んでいます。
その一環としてサブスクの整理をしています。
仮に月1000円前後とかのサブスクで月額で見ると些細な金額なのですが、年間でみた場合には12000円となります。これが複数あるのです。
月で15,000円程度でしたが、年間でみた場合に180,000円にもなっていることに恐怖を感じ、使用頻度が少ないものから削っていこうと決意しました。
その一つにAmazon Music Unlimitedです。
通勤や家でパソコン作業をしている時のBGM、アニメ新番組で好きな曲があった場合にフルですぐに聴けるので助かっていました。
しかし、最近は通勤で音楽を聴くことも減り、作業用BGMは私の好きなヴォサノバやジャズといったジャンルの音楽については、Sunoで作ったインストゥルメンタル曲やYouTubeの作業用BGMを流すことで解決。
新曲もYouTubeで公式がフルバージョンを流してくれることも増えてきました。
そこで惰性で契約していましたが、毎月ではなく、聴きたい時に1ヶ月単位で契約する方針としました。
しかし気になったのがアマゾンプライム会員ですが、Amazon Music Unlimitedを退会した場合に、それまで蓄積したプレイリストがどうなるかです。
何年もかけて並べ替えた曲順、夜中に思いついて放り込んだ1曲。あれが全部消えるなら、正直やめづらい。
そこで調べてみると、プレイリストという「箱」は残るようです。
ただし、その中に入っているAmazon Music Unlimited対象曲は、会員期間が終わった瞬間に再生できなくなります。
Amazon公式ヘルプにも、プラン終了後はアプリ内でライブラリのUnlimited楽曲とポッドキャストがグレーアウトされ、再生オプションが削除される、と明記されています。曲名は薄いグレーの文字で並んだまま、タップしても鳴らない。そんな状態を想像してください。
解約後も「残るもの」と「聴けなくなるもの」
まず全体像を押さえておきましょう。
| 対象 | 解約後の扱い |
|---|---|
| 自分が作ったプレイリスト(箱と曲順) | 残る |
| プレイリスト内のUnlimited対象曲 | グレーアウトして再生不可 |
| 端末にダウンロードした曲 | オフラインでも再生不可(ファイルは端末に残る) |
| Amazonで購入したMP3楽曲 | そのまま再生できる |
| プライム会員のPrime対象曲 | 制限付きで再生できる |
アプリ情報メディアのアプリオも、無料プランへ切り替わるとダウンロード済み楽曲はグレーアウトし、作成したプレイリストなどは残るものの有料サービス向けの楽曲は再生できない、と同じ説明をしています。
プレイリストが「残る」のは、思っているより重要
消えないのは単なる慰めではありません。Amazonのカスタマーサービスはコミュニティフォーラムで、プランを変更しても作成したプレイリストは保持される、と回答しています。さらに、一度解約して再加入した場合についても、ミュージックライブラリとプレイリストは削除されず、自分で設定を変えない限り再び利用できると案内されています。
つまり、解約は「削除」ではなく「再生権の一時停止」に近い。将来また加入すれば、グレーアウトしていた曲がそのまま色を取り戻すわけです。ここを知らずに、解約前にプレイリストを慌ててスクリーンショットで保存する人は少なくありません。
ダウンロード済みの曲は、なぜオフラインでも鳴らないのか
「Wi-Fiがなくても聴けていたのだから、解約しても端末の中の曲は鳴るのでは」と考えるのは自然です。けれど、これは鳴りません。
Unlimitedでダウンロードした音源は、契約者だけが再生できる保護(DRM)がかかった状態でアプリ内に保存されています。曲そのものを買ったわけではなく、聴く権利を月額で借りていた、と言い換えると腑に落ちるかもしれません。権利が切れれば、手元にデータがあっても再生は止まります。
やっかいなのは、再生できないのにファイルは端末に残る点です。アプリオはこの点にも触れており、ストレージを空けたいならライブラリから1曲ずつ削除するか、アプリからサインアウトして一括削除する方法を挙げています。解約後にスマホの空き容量が増えていない、と感じたらここを疑ってください。
なお検索すると「解約後も聴き続けられる変換ソフト」を勧める記事が大量に出てきます。DRMの回避はAmazonの利用規約や著作権保護の枠組みに触れる恐れがあるため、本記事では手段として案内しません。
プライム会員かどうかで、解約後の景色は変わる
ここが多くの記事で抜け落ちるポイントです。
Amazonプライム会員なら、Unlimitedをやめても「Amazon Music Prime」が追加料金なしで残ります。自分のプレイリストがまるごと沈黙するのではなく、Prime対象の曲は引き続き聴けます。ただし自由度は落ちます。アプリオによれば、Primeは原則シャッフル再生、スキップは1時間に6回まで、早送り・巻き戻し不可、HD/Ultra HD非対応という制限があります。
救いもあります。Amazon公式の案内では、プライム会員は自分で作ったプレイリストのうち2つ、合計100曲までを曲順どおりに選んで再生できます。英語版のヘルプでは、この仕組みは「All-Access(厳選)プレイリスト」として説明されており、対象のプレイリストはスキップ無制限かつオフライン再生に対応、対象の入れ替えは7日ごと、とされています。よく聴く100曲だけを解約前に厳選しておけば、月額0円でも日常はけっこう回るわけです。
一方、プライム会員でもない場合は無料のAmazon Music Freeに戻ります。曲間に広告が入り、再生は原則シャッフル、スキップも1時間6回まで。ユーザーが作ったプレイリストはオンデマンド再生の対象外になるため、「好きな曲を好きな順で」という体験は事実上なくなります。
そして、Amazonで単品購入したMP3楽曲だけは別枠です。これは所有した音源なので、会員資格に関係なくライブラリの「購入済み」から再生できます。どうしても手放したくない数曲があるなら、購入という選択肢は今も有効です。
解約する前に、やっておくと後悔しない3つのこと
ひとつめは、プレイリストの中身を外に控えておくこと。SoundiizやTuneMyMusicといったサービスを使えば、Amazon Musicのプレイリストをテキストやファイルとして書き出したり、他の音楽サービスへ移したりできます。将来Spotifyなどに乗り換える可能性があるなら、解約前のほうが作業はスムーズです。
ふたつめは、更新日の確認。Amazon Music Unlimitedは前払い制で、解約手続きをしても支払い済み期間の最終日までは通常どおり使えます。日割りの返金は原則ありません。だからこそ、迷ったら早めに解約操作をして、期限まで使い切るのが合理的です。アプリオも、特に年額プランは更新と同時に1年分が一括請求されるため、思い立った時点での手続きを勧めています。
みっつめは、「そもそも解約しかないのか」を考え直すこと。次章で触れます。
実は解約しなくてもいい?一時停止とStandardという逃げ道
数か月だけ聴かない、という理由なら「一時停止」が使えます。Amazon公式ヘルプによると、月額プランはキャンセルの代わりに一時停止が選べ、請求サイクルの終了時から有効になります。期間は最大3か月まで指定でき、期間が過ぎれば自動的に再開します。ただし年額プラン、無料体験、キャンペーン、Apple・Google・携帯会社経由で登録したプランは対象外です。
もうひとつ、値上げが解約の動機なら知っておきたい話があります。2026年2月、Amazon Music Unlimitedは料金を改定しました。個人プラン(プライム会員)が月額980円から1,080円、非プライム会員が1,080円から1,180円、ファミリープランが1,680円から1,980円、年額は9,800円から10,800円へ。AV Watchによれば、この値上げは3月10日以降の支払い分から適用されています。
同時に登場したのが新プラン「Amazon Music Standard」です。料金は値上げ前のUnlimitedと同額で、違いはUnlimitedに付くAudibleの月1冊無料特典がないこと。HD/Ultra HD、空間オーディオ、シャッフルなし再生、広告なし再生といった音楽まわりの機能はそのまま使えます。オーディオブックを聴いていないなら、解約せずStandardへ切り替えるだけで値上げ前の料金に戻せる計算です。切り替えはAmazon Musicの設定ページから行えます。
ちなみにStandardを解約した場合の挙動もUnlimitedと同じで、アプリオはダウンロード楽曲がグレーアウトし、プレイリストは残ると説明しています。
解約の手順を、つまずきやすい順に
Amazon経由で登録した人は、Amazon Musicの設定ページを開き、Amazon Music Unlimitedの項目から「会員資格をキャンセルする」を選び、確定すれば完了です。EchoやAlexa搭載デバイスに「アレクサ、Amazon Music Unlimitedの会員登録をキャンセルして」と話しかける方法も公式に案内されています。
つまずきの大半は入口の間違いです。Amazon MusicアプリやAmazonショッピングアプリからは解約できません。iTunes経由で加入した人はAppleのサイトから、Apple・Google・携帯会社を通じて登録した人はそれぞれの窓口から手続きする必要があります。「解約できない アンドロイド」というサジェストが立つ理由は、まさにここ。Google Play経由で登録したなら、Google Playの「お支払いと定期購入」から解約します。
手続き後は、Amazonサイトの「お客様の会員資格と定期購読」で「◯年◯月◯日に終了」と表示されているかを確認しておくと安心です。
戻りたくなったときは
再加入すれば、ライブラリもプレイリストも元どおり使えます。しかも復帰組には金銭的な追い風があります。Amazon Music Unlimitedでは、過去に登録経験のある人を対象に、最初の3か月を月額300円で使える再登録キャンペーンが用意されています(Amazonの案内では、プライム会員資格を失っている場合は月額400円)。登録ページにアクセスしてキャンペーン画面が出れば適用対象です。
逆に、30日間の無料体験は原則として1アカウント1回限りで、2回目は適用されません。「一度やめて、無料体験でまた試す」という発想は基本的に通らない、と考えておきましょう。
まとめ
解約でプレイリストが消えることはありません。消えるのは、その中の曲を鳴らす権利です。プライム会員なら2つ・100曲までは選曲再生が生き残り、購入済みMP3も無傷。そこまで分かったうえで、「値上げが嫌なだけならStandard」「しばらく聴かないだけなら一時停止」という選択肢を潰してから解約ボタンを押せば、後悔は小さくなります。
なお、料金やプラン仕様は改定されることがあります。最終的な金額と条件は、手続き前にAmazon Musicの設定ページと公式ヘルプで確認してください。

